ホームページ運用
ホームページ集客を成功させる住宅会社のチーム体制とは
公開日:2020/09/15
最終更新日:2024/10/15
こんにちは。
工務店、リフォーム会社のホームページ集客支援のゴッタライドです。
住宅会社がホームページ集客を目指すには作っておしまい、ではなく、定期的に更新を行い、育てていくことが必要です。
そのためには誰かに丸投げせずに、外注先も含めたチームづくりから検討してみてはいかがでしょうか?
リモートワーカーという外注先も選択肢に含めることができれば、可能性が大きく広がります。まずは、社内の担当者決めや役割分担を見直すところから着手し、どんなチーム体制がベストなのか検討してみましょう!
この記事では、住宅会社がホームページ集客を実現するためのチームづくりの留意点をご紹介します。
サイト運用に必要な役割
ホームページを運用するにあたって考えられる役割について整理します。
現在の体制で、誰がどの役割に該当するのか?適任者が設定されていない役割はないか?確認してみてください。
ディレクター(意思決定)
自社のネット集客を実現するために、さまざまな意思決定を行うのがディレクターです。
ネット媒体と紙媒体を組み合わせて考えたり、予算配分をしたり、PDCAサイクルを回して業務改善をしていく役割を担います。
事業規模に応じて、経営者自身がディレクターとなるケースもあるでしょうし、権限移譲をしていくケースもありますが、当人が「意思決定」をしないと何も決まらないまま時間ばかりがすぎてしまいますので、最も重要な役割です。
コンテンツ作成(素材の用意)
美味しい料理をつくろうと思ったら素材選びからこだわるのと同様、ネット集客においてもいい素材が無ければ、いいコンテンツは作れません。
きれいな写真や動画を用意するためには機材を揃えたり、プロカメラマンに依頼したりします。原稿についても社内で制作する方法もあれば、プロのライターに任せる方法もあります。
社内の人的リソースや、費用対効果を考えて、うまく外注先を活用しましょう。
ページ更新
ブログのように管理画面から自社で更新できるページもあれば、ランディングページのように制作会社に委託すべきページもあります。
現在のサイト構造によりますが、求めるデザインやこだわりで誰が担当するかが決まると思います。
プロモーション
サイトへのアクセス誘導をする方法はいろいろあります。
SEOによる自然検索、ネット広告の出稿、FacebookやインスタグラムなどSNS活用、その他、ポータルサイトを活用するなどネット経由の方法もあれば、チラシやイベントなどのアナログ経由のアクセスアップを行います。
媒体と予算の最適化を目指していきましょう。
反響対応
ホームページから問い合わせが来たら、商談のアポイントへ繋げねばなりません。
メールや電話をつかって反響対応を行います。
最近は、インサイドセールス部門(内勤営業)をつくっている住宅会社も増えてきました。
住宅会社のホームページ担当者とは?
「御社のホームページ担当はどなたですか?」と質問したときに、即答される会社もあれば、しばらく考えてから「しいて言うなら、◯◯◯かなぁ」といったあいまいな会社もあります。
担当者が決まっていなかったら、ホームページ集客がうまくいくはずもありません。社内の限られた人員の中でのやりくりとなりますが、まずは責任者をはっきりさせましょう。
兼任でOKだが、個性に合わせた役割を!
事業規模にもよりますが、ホームページの専任者がいる住宅会社はまだ少数派です。
マーケティングや企画担当者がホームページも含めて担当されているケースが多いです。採用まで担当しているケースもあり、住宅会社の企画担当者はほんとうにいろんなところで力を発揮しています。
ホームページの担当者も兼任でかまわないのですが、その担当者の得意なことやキャパシティも踏まえて、外注先を組み合わせて施策を実践していくのがおすすめです。
具体的に、住宅会社のホームページ担当者のタイプごとに解説します。
デザインが得意なクリエイティブタイプ
特に紙のデザインが得意で、チラシや販促物の制作を自分でやっちゃうような方です。
こだわりやプライドを持って仕事に取り組んでおり、自社らしさ、ブランディングも意識しながら制作をしています。
社内の大きな強みになる一方で、社内のいろんな制作物がその人に集まってくるので、ボトルネックになりがち・・・というのが弱点ですね。
そのような場合には、社内でアシスタントをつけてあげるか、イメージを共有できる外注先を見つけてあげるとより強みが活かせます。
クオリティ、スピード、コストのバランスを誰かが見てあげられれば最強です!
ITが得意なエンジニアタイプ
パソコンが得意そうだから・・・という理由で、ホームページの担当者になるケースがときどきあるのですが、これは失敗する可能性が高いです。
というのは、経営者が「ITのことはよく分からん、詳しい人に丸投げしてしまえ」という背景がありがちだからです。
この場合、担当者ががんばって報告しても「よく分からんからお前に任せる!」ということになってしまいがちで、何にどれだけお金を使うのか、結果をどのように評価するのか、までは荷が重すぎます。
もし、それが出来る人材だったとしたら、その会社には居ないでしょう、、、というレベルの過剰な期待になっています。
もし、思い当たる節があったら、早急に見直すことをおすすめします。
次々と企画が思いつくアイデアマンタイプ
小規模の会社で、経営者がホームページ担当を兼任する場合などは、このタイプが多いです。アイデアがどんどん出てくること自体は、とても良いことです。
特に、自社のことをよく理解している経営者だからこそ気付くこともあり、ワクワクします。
ただ、注意しなければいけないのは、アイデアを具体的に落とし込んで実践することです。アイデアが思いついた瞬間に、完成形のイメージまで仕上がっていること多く、かんたんに出来そうだ!と思っているのですが、実際にやりきるためには手間や工数、時間がかかります。
社内のメンバーを巻き込んだり、アイデアを形にしてくれる外注先を活用したりして実践するための環境づくりが必要です。
今まで思いついたことがアイデア止まりになりがちだとしたら、工数、予算、時間のいずれかの読みが甘かったと言えます。
その見込みの精度を上げられたら、最強です!
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外注化?内製化?なにを基準に判断すべきか?
マーケティング費用を分類すると、下図のようになります。
マーケティング費用は「制作費」と「広告費」に分類でき、さらに制作費は「人件費」と「原価」に細分化できます。
オリコミチラシを例に挙げると、チラシの原稿を作成する費用(人件費)と、紙代・印刷代(原価・材料)、そしてオリコミ代(広告費)になります。
ウェブ集客に関して言うと、ホームページの制作に費用がかかるのはもちろんですが、運用にもコストがかかり、そこにアクセス誘導をするためにもコストがかかります。
リスティング広告という方法もあれば、SEO(検索エンジン対策)やSNS活用という方法もあります。
また、制作に関する人件費についても、その工数を社内メンバーが担当するか、外注化するかがあり、これらの予算配分は非常に重要なポイントです。
考え方としては、社内でできないことは外注先を使ってでもやる前提で優先度の高いものから予算配分をしていきましょう。
リスティング広告を使っても受け皿となるホームページの出来が悪ければ、反響は取れませんし、広告費がムダになってしまいます。限られたマーケティング予算が最適化できているかどうか、この機会に見直しましょう。
会社規模別、ホームページ体制案
会社の規模によって、予算も人数も異なります。
住宅リフォーム事業者実態調査(2019年)によると、以下のような比率となっているようです。
~9名 | 10~49名 | 50名~ | |
工務店 | 68.0% | 28.2% | 3.8% |
リフォーム会社 | 54.3% | 33.5% | 12.2% |
専門工事会社 | 52.7% | 38.6% | 8.7% |
いずれも、過半数は10名未満で、50名以上の会社は1割程度になるようです。
ここでは、会社の規模別にホームページの運営体制について開設します。
10名以下の住宅会社
小規模の会社では、企画担当者はさまざまな業務を兼任しており、経営者がその役割を担っているケースも多いです。
経営者がディレクターとして意思決定して、事務員さんが主にホームページの更新作業を行う。それ以外の作業は、うまく外注先を活用するようなイメージです。
小規模のスピードを活かし、アイデアをどんどん形にしていきましょう。
実践が中途半端だったり、やりっぱなしで効果検証ができていなかったりしがちなので要注意です。
この体制がつくれる会社は自社の集客ノウハウが蓄積できますが、つくれない会社は埋もれていってしまうので、チーム体制づくりは非常に重要です。
30名程度の住宅会社
このサイズの会社は、だんだん人材も揃いつつある状況です。
専任の企画担当者がおり、アシスタントもいるかもしれません。競合他社との差別化も意識し、ブランディングにも着手しているかもしれません。
社内の企画関連業務をすべて引き受けており、ホームページに注力できているタイミングもあれば、放置しちゃってるときもあるかもしれません。
会社としてやりたいことは見えているが、やりきるには人手が足りない・・・といった状況に陥りがちです。
外注先やアウトソーシング先をうまく使うことと、KPIで業務を管理・評価する体制を目指しましょう!予算を広告費に充てるか、制作を伴う工数(人件費)に充てるのかの判断が問われます。
50名以上の住宅会社
企画部門やマーケティング部門が設置され、ホームページの専任者がいるかもしれません。
複数の拠点があるので、それぞれの地域特性を踏まえた施策が求められます。
ホームページ単体で考えることはありませんので、他の媒体とのメディアミックスや、営業部門との連携が求められます。
マーケティング費用の使い方は千差万別で、KPIを使って数字で意思決定している会社もあれば、まだどんぶり勘定でやっている会社も見受けられます。
外注先を含めたマーケティングチームの体制しだいで、事業の成長スピードが大きく変わるので、最適化に向けて進んでいるか確認してみましょう。
まとめ
ウェブ集客を成功させるためには、継続的な改善が必要なので誰かに丸投げするのではなく、チームで取り組むことが重要です。
WEB担当者は兼任させることが多いので、その人のタイプに合わせた得意分野を活かしてあげるようにしましょう。
必要な役割を明確にして、社内メンバーや外注先を組み合わせてチームを構成する。
マーケティング費用は、制作費と広告費で考え、社内メンバーだけでは回しきれない業務はアウトソーシング(外注化)を積極的に考えましょう。
うまく外注先を使うノウハウを手に入れることで事業は一気に加速するので、改めてチーム体制づくりに注力してみてはいかがでしょうか?