SEO対策(検索エンジン対策)
建築会社がSEO対策のキーワード選定で問い合わせを増やす方法
公開日:2025/11/06
最終更新日:2025/11/06
こんにちは。工務店、リフォーム会社に特化したホームページ制作・ホームページ集客支援のゴッタライドです。
「SEO対策はしているけれど、なかなか成果につながらない…」
そんな悩みを抱える建築会社の経営者やWeb担当者は少なくありません。実は、SEOで成果を出せる建築会社とそうでない会社の差は、“キーワード選定”にあります。
本記事では、建築会社がSEOキーワード選定を通じて問い合わせを増やすための具体的な手順を、実際の事例とともに分かりやすく解説します。初心者の方でも今日から実践できる内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。
なぜ建築会社にキーワード選定が重要なのか
建築会社がWeb集客に取り組むうえで、SEO対策は欠かせない要素です。しかし、ただ「SEO対策をしている」だけでは成果は出ません。多くの建築会社が陥っているのが、“誰に向けて、どんなキーワードで発信しているのかが曖昧”という状態です。
建築会社のSEO対策では検索意図を理解することが重要
SEOの本質は、Googleのアルゴリズムに合わせることではなく、「お客様が検索する言葉を理解すること」です。
たとえばあなたが「外壁塗装」サービスを提供している場合、ユーザーが検索しているのは次のようなキーワードかもしれません。
- 「外壁塗装 費用 相場」
- 「外壁塗装 おすすめ 業者」
- 「外壁塗装 失敗 例」
これらの検索キーワードには、それぞれ違う検索意図(ユーザー心理)があります。
- 「費用 相場」:情報収集段階(まだ比較検討前)
- 「おすすめ 業者」:比較検討段階(業者を探している)
- 「失敗 例」:不安解消段階(慎重に検討中)
つまり、建築会社が「どんな層に訴求したいのか」によって、狙うべきキーワードはまったく変わるのです。この考え方を無視して記事を書き続けても、“誰にも届かないSEO”になってしまいます。
「問い合わせにつながる」キーワードとは?
SEOのゴールはアクセス数ではなく、「問い合わせ・資料請求・現地相談」などのアクションです。そのため、問い合わせにつながるキーワード=顧客の意思が明確な言葉を選ぶことが重要です。
たとえば、次のような違いを見てみましょう。
|
キーワード例 |
検索意図 |
問い合わせ可能性 |
|
「リフォーム とは」 |
情報収集段階 |
低い |
|
「リフォーム 業者 比較」 |
比較検討段階 |
高い |
|
「○○市 リフォーム会社」 |
行動直前段階 |
非常に高い |
このように、同じ「リフォーム」でも、検索語の違いによってコンバージョン率は大きく変わります。つまり、“どの段階の見込み客に向けたキーワードか”を理解して選定することが、問い合わせ増加の第一歩なのです。
建築会社がSEOキーワード選定を軽視するとどうなるか?
実際、多くの建築会社が「ブログ更新」や「施工事例の投稿」に力を入れていますが、
・キーワードを意識せずタイトルを決めている
・同じテーマの記事が乱立している
・地域名を入れていない
というケースが非常に多いです。
その結果、Googleからはどんな会社なのかが伝わらず、
「検索順位が伸びない…。」
「アクセスはあっても問い合わせが増えない…。」
こうした状態に陥っているサイトが多いのです。
次章では、実際に「建築会社が問い合わせにつながるキーワードを選ぶための具体的手順」を解説します。Googleサジェストや競合サイトの分析を活用して、成果を出すためのキーワード選定方法を一歩ずつ見ていきましょう。
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建築会社の成果につながるキーワード選定のステップ
SEOで成果を出すには、“思いつき”で記事を書くのではなく、戦略的にキーワードを選ぶことが不可欠です。ここでは、建築会社が「問い合わせにつながるキーワード」を選定するための4つのステップを紹介します。
ステップ①:自社の目的とターゲットを明確にする
まず最初に行うべきは、「誰に、何を伝えたいのか」を明確にすることです。キーワード選定を始める前に、以下の2つの質問に答えてみてください。
どんなお客様からの問い合わせを増やしたいか?
例えば、「地元で外壁塗装を検討している40代の家主」「新築注文住宅を考える子育て世代」など具体的にどんな人のお問い合わせが欲しいかを明確にしてください。
自社の強み・得意分野は何か?
例えば、「自然素材住宅」「デザイン住宅」「リノベーション専門」など自社の強みは一体何なのかをあげてみてください。
この2点を明確にすることで、狙うべきキーワードが自然に見えてきます。これらを明確にしていけば、たとえば「デザイン住宅×地域名」や「自然素材×リフォーム費用」など、ターゲットに直結する言葉を中心に選定していくことができます。
ステップ②:Googleサジェストで実際の検索ニーズを探る
次に、Googleサジェスト(検索補助ワード)を活用します。Googleの検索窓に「建築会社」や「リフォーム」などの基本ワードを入力すると、自動的に「建築会社 おすすめ」「リフォーム 費用 相場」などの候補が表示されます。これが、実際にユーザーが検索している“生の声”です。
たとえば「外壁塗装 おすすめ 業者」というワードが表示されたら、「比較・検討している人が多い」ということがわかります。サジェストキーワードを一覧化して、
- 問い合わせに近い言葉
- 自社が得意とするジャンルの言葉
を選んでいきましょう。また、無料ツール「ラッコキーワード」や「キーワードプランナー」などのツールを使うと、サジェストキーワードをまとめて取得できますので使ってみてください。
ステップ③:競合サイトのキーワードを調べる
次に行うべきは、競合分析です。同じ地域・業種の建築会社のWebサイトをいくつか調べ、どんなキーワードで上位表示されているかを確認しましょう。下記のツールを使うと効率的です。
- Ubersuggest:競合の流入キーワードや検索ボリュームをチェックできる
- Pascal(パスカル):上位表示ページの構成や関連キーワードを可視化できる
- Ahrefs:競合の被リンク・コンテンツテーマまで分析可能
競合が上位にいる=そのキーワードには検索ニーズがある、ということです。ただし競合が強すぎる場合は、「リフォーム会社 東京」よりも「リフォーム会社 世田谷区」「自然素材 リフォーム 東京」など、少しニッチなキーワード(ロングテールキーワード)を狙うと上位を取りやすくなります。
ステップ④:検索数と難易度から優先順位を決める
キーワードをリストアップしたら、次は優先順位付けです。ポイントは、「検索ボリューム(需要)」と「競合の強さ(難易度)」のバランスを取ることです。目安の考え方としては、下記のとおりです。
- 月間検索数が10〜1000の範囲:初心者にも狙いやすい
- 検索数が少なすぎる(10未満):流入が期待できない
- 難易度が高すぎる(大手企業が独占):避けるか、別角度から狙う
たとえば、次のように分類できます。
|
種類 |
キーワード例 |
目的 |
難易度 |
|
売上直結型 |
「○○市 リフォーム会社」 |
問い合わせ |
高め |
|
情報提供型 |
「外壁塗装 費用 相場」 |
認知拡大 |
中 |
|
潜在層向け |
「自然素材 リフォーム メリット」 |
ブランディング |
低め |
まずは「中〜低難易度」で、かつ自社サービスに合ったキーワードを中心に記事を作成するのがおすすめです。
建築会社にとってキーワード選定は“戦略”そのもの
建築会社にとって、SEOキーワード選定は単なる作業ではなく、「どんなお客様に出会いたいか」を決める戦略的ステップです。この段階をしっかり設計することで、「アクセスはあるのに問い合わせがない」状態から、「検索から毎月安定して問い合わせが入る」状態へと変わっていきます。
次の章では、実際に選定したキーワードをもとに、どのページでSEOを強化すべきか(ページ選定と構成方法)を解説します。
建築会社のSEOに適したページの選び方
キーワードを選んだら、次に重要なのが「どのページでそのキーワードを狙うのか」という判断です。
多くの場合、ブログページでキーワードを狙っていくという建築会社が多いと思いますが、中には、ブログページで狙わないこともあります。例えば、リフォーム会社の場合ですと、リフォームメニューページで「お風呂リフォーム ○○市」というキーワードで狙うというケースもあります。
どのページで狙っていくのかを誤ると、どんなに良い記事を書いても検索順位が上がらず、結果として問い合わせにもつながりません。ここでは、建築会社がSEOで成果を出すためのページ選定と構成の基本を紹介します。
ステップ①:既存ページの中からSEOに強いページを探す
まずは、自社のホームページ内にすでにあるページを確認します。Googleサーチコンソール(GSC)を使うと、どのページがどんなキーワードで表示されているかが一目で分かります。
確認のポイント
- すでに検索順位が10〜30位にあるページ
- 訪問数があるのに問い合わせが少ないページ
- サービスに関連した内容を扱っているページ
これらのページは「あと一歩」で上位表示が狙える伸びしろページです。タイトルや見出しにキーワードを適切に盛り込み、内容をリライトするだけで順位が上がるケースも多くあります。
ステップ②:適したページがなければ、新規に作成する
既存ページがキーワードに合わない場合は、新しくページを作る方が効果的です。たとえば、「自然素材 リフォーム 費用」というキーワードを狙いたいのに、そのテーマに特化したページがない場合、次のような新規ページを作成します。
- ページタイトル
「自然素材リフォームの費用相場|後悔しないための予算とポイント」 - 見出し構成
1. 自然素材リフォームの費用相場とは
2. 施工内容別の価格目安
3. 費用を抑える3つのポイント
4. 見積もり時に注意すべき点
5. ○○工務店の施工事例と費用感
このように、キーワードをタイトル・見出し・本文中に自然に散りばめながら、「検索ユーザーの疑問をすべて解決できるページ」を作ることがポイントです。
ステップ③:単一ページか、構造化ページかを見極める
SEOでは、ブログ記事のように、1つのキーワードを1ページで狙う場合もあれば、「親ページ+複数の子ページ」で構成した構造化ページにするほうが効果的な場合もあります。
単一ページが向いているケース
- 「○○市 注文住宅」など、地域+サービス型のキーワード
- 問い合わせにつながるコンバージョン重視ページ
例:「○○市で自然素材の注文住宅なら△△工務店」
構造化ページが向いているケース
- 「外壁塗装 費用」や「リフォーム 流れ」など、情報量が多いテーマ
親ページ:「外壁塗装の費用ガイド」
子ページ:「塗料別の費用相場」「工事期間と見積もりの見方」「失敗しない業者選び」
構造化ページを組むことで、検索エンジンに「このサイトは専門性が高い」と認識され、順位が安定しやすくなります。
ステップ④:内部リンクでページ同士をつなぐ
SEOでは、ページ同士をつなぐ「内部リンク」も非常に重要です。たとえば、「外壁塗装 費用」の記事から「外壁塗装 業者選び」の記事へリンクを貼ることで、Googleに関連性を伝え、全体の評価を高めることができます。また、ユーザーの回遊率も上がるため、滞在時間が伸びてSEO効果がさらに高まります。
ここでのポイント
- 子ページには必ず親ページへのリンクを設置
- サービスページから関連ブログへ誘導
- 「詳しくはこちら」「関連ページを見る」といった自然な文脈でリンクを挿入
ステップ⑤:キーワードとページ内容の“整合性”をチェックする
最後にもう一度確認してほしいのが、「キーワードとページ内容が一致しているか」です。
たとえば、
- キーワード:「リフォーム 費用 相場」
- ページ内容:デザインリフォーム事例ばかり
このようなミスマッチがあると、Googleは「ユーザーの期待に応えていない」と判断し、順位が下がります。SEOで最も大切なのは、“検索者の意図を満たすコンテンツ”を作ることです。タイトル・見出し・本文がすべて同じテーマを語っているページこそ、最も評価されやすいのです。
正しいページ選びがSEO成果を決める
建築会社がSEOで問い合わせを増やすには、キーワードを選ぶだけでなく、そのキーワードに最も適したページを正しく選ぶことが鍵です。
- 既存ページの中で育てられるものは強化する
- なければ新規ページを立ち上げる
- 構造化ページと内部リンクで全体を整理する
この3つを意識するだけで、検索順位と問い合わせ率は確実に変わってきます。
まとめ:建築会社のSEOは“資産づくり”の施策
SEO対策は、広告のように即効性はありません。しかし、正しい方法で積み上げていけば、半年〜1年後に確実な成果を生む「資産」になります。毎月の広告費に依存しなくても、検索から安定的にお問い合わせが入る状態を作ることができるのです。
建築会社にとって、SEOは「デジタル時代の営業担当」とも言える存在です。しっかりと戦略を立て、コツコツ実践していきましょう。
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「ホームページからの問い合わせをもっと増やしたい」
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