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工務店のインスタ運用がうまくいかない本当の理由
公開日:2025/12/19
最終更新日:2025/12/19
こんにちは。工務店、リフォーム会社に特化したホームページ制作・ホームページ集客支援のゴッタライドです。(今回は少し長めの記事です)
「 ”とりあえず” インスタ更新してます」
工務店の広報担当者さんと話をしていると、よくこの言葉を聞きます。正直に言うと、その言葉を聞いた瞬間に「あ、たぶん今のインスタ運用、うまくいってないな」と感じることが多いです。
投稿はしている。止まってはいない。
でも、フォロワーは増えないし、反響もない。
問い合わせにも、来場にも、ほとんどつながっていない。
それなのに「何がダメなのか分からない」「どう改善したらいいのか分からない」という状態のまま、なんとなく続けてしまっている。実はこれ、工務店のインスタ運用で一番多いパターンです。
私たちゴッタライドは、ホームページだけでなく、これまで複数の工務店のインスタ運用に関わってきました。そして、この記事を書く私自身も、元々は工務店の広報としてインスタ運用をしていた立場です。
うまくいったこともあれば、正直「これは完全に失敗だったな」と思うこともたくさんありました。時間だけかけて、まったく伸びなかった時期もあります。だからこそ、はっきり言えることがあります。
インスタは、そんなに甘くない。
ただ投稿すればいいだけのツールでもなければ、片手間で成果が出るメディアでもありません。にもかかわらず、普段インスタを見ていない人が、仕組みも分からないまま、何となく写真を上げて、「やってる感」だけで運用している。
そんな状態になっている工務店が、本当に多い…。
この記事では、複数の工務店のインスタ運用を見てきた立場として、そして、現場で実際に悩みながら運用してきた“元工務店広報”だからこそ言える視点で「なぜ工務店のインスタは伸びないのか」「なぜ改善方法が分からない状態に陥るのか」「じゃあ、どう向き合えばいいのか」を、かなり正直に書いていきます。
少し耳が痛い内容もあるかもしれません。でも、インスタを本気で「集客につながる武器」にしたいなら、一度立ち止まって読んでほしい内容です。ぜひ最後までご覧ください。
その工務店のインスタ、本当に運用できてますか?
工務店のインスタ運用について相談を受ける中で、よく聞くのがこんな言葉です。
「一応、定期的に投稿はしています」
「更新は止めていません」
「現場写真を中心に上げています」
ここで一度立ち止まって考えてほしいんです。その行為って、本当に運用と呼べますでしょうか?インスタは「写真を撮って、文章を書いて、投稿する」この作業を続けることが目的ではありません。あくまで目的は、
- 会社のことを知ってもらう
- 世界観に共感してもらう
- 「この工務店いいな」と思ってもらう
- 将来の問い合わせや来場につなげる
そのための手段がインスタです。にもかかわらず、いつの間にか「投稿すること」「更新頻度を守ること」そのものがゴールになってしまっている工務店がとても多いです。
工務店のインスタは「投稿作業」じゃない
インスタ運用というと、どうしても「作業」の話になりがちです。
- 写真を撮る
- キャプションを書く
- ハッシュタグをつける
- 投稿時間を決める
もちろん、これらは必要です。でも、それはインスタ運用のほんの一部でしかありません。本当にやるべきなのは、
- 誰に向けて発信するのか
- その人は何を知りたいのか
- なぜこの投稿をするのか
- この投稿でどんな感情を動かしたいのか
こういった「考える部分」です。ここをすっ飛ばして、とりあえず写真を上げ続けても、インスタユーザーはほとんど応えてくれません。
インスタをなめてかかると時間だけ溶ける
インスタは無料で始められます。だからこそ、誰でもなめてかかってしまう。「無料だし、とりあえずやっておけばいい」「そのうち伸びるかもしれない」「投稿したらすぐ伸びるでしょ」でも、実際に起きているのはこうです。
投稿に時間を使っているのに、反響はほとんどない。
フォロワーも増えない。問い合わせにもつながらない。
そして数ヶ月、数年が経ってから「インスタってやってる意味あるのかな?」という疑問が出てくる。
正直に言います。それ、インスタが悪いんじゃありません。あなたのインスタとの向き合い方が間違っているだけです。インスタは、きちんと向き合えば強力な集客ツールになります。でも、なめてかかると、成果が出ないまま時間だけが溶けていく。まずはこの事実を、ちゃんと受け止めて理解するところから始めてほしいと思います。
じゃあ、インスタ運用の何がズレている?間違ってるのか?
ここまで読んで、「じゃあ、うちのインスタは何がズレているんだろう?」とそう思った方もいるかもしれません。
結論から言うと、多くの工務店インスタが伸びない理由は、やり方以前の、インスタに対する考え方がズレていることがほとんどです。テクニックの問題ではありません。投稿時間でも、ハッシュタグの数でもありません。もっと手前の、インスタとの向き合い方そのものがズレている。という状況です。
なぜ多くの工務店インスタは伸びないのか?
伸びてないインスタを投稿している工務店の「これは共通しているな」と感じるポイントがあります。それが、インスタを、想像以上に軽く見ているということです。
インスタ、正直なめてませんか?
少し言い方がきついかもしれませんが、あえてはっきり言います。インスタ、なめてませんか?
- ただ投稿すれば見られると思っている
- 続けていれば、そのうち伸びると思っている
- そこまで本気にならなくてもいいと思っている
でも現実は、まったく違います。インスタは今や、誰もが当たり前に使っているメディアです。工務店だけでなく、不動産、アパレル、飲食、美容、個人クリエイターまで本気で“取り合い”をしています。また、日本だけでなく、世界中にも数多くのアカウントがあります。
その中で、
- 何となく撮った写真
- 深く考えていない投稿
- 想いも意図もない発信
が、見られると思いますか?正直、かなり厳しいですよ。
工務店のインスタは「ただ投稿する」だけでは何も起きない
工務店のインスタの投稿では「誰が、どんな気持ちで見るのか」そこまで考えられているケースは、ほとんどありません。
インスタは、 “情報を探しに行く場所”ではなく、“流れてくるものを見る場所”です。つまり、ユーザーは「工務店の投稿を見よう」と思ってインスタを開いているわけではありません。(中には工務店を探すために見てる人もいるとは思いますが)
人々の娯楽として、暇つぶしとして利用されているインスタで、手を止めてもらう・気になってもらう・「この工務店いいかも」と思ってもらう。これって、相当ハードルが高いことなんです。
工務店のインスタは、思っている以上にシビアです
工務店のインスタ運用でよくある勘違いがあります。
- 工務店は多少つまらなくても見てもらえる
- 家の写真をあげておけば伝わる
- 専門的なことを書けば評価される
インスタはそんなはずありません。面白くないものは見られない。心が動かないものはスルーされる。それだけです。
だからこそ、「とりあえず投稿」「時間が空いたら更新」そんな感覚でやっている限り、伸びないのは当然とも言えます。
工務店の伸びないインスタを続けている人の問題行為
次に、伸びてないインスタを続けている人の問題行為についてご紹介します。次の内容に当てはまる人は要注意です。
問題①インスタ運用してる人がそもそも普段からインスタ見てない
多くの工務店インスタが伸びない理由として、かなり致命的だと感じているのがこれです。そもそも、運用している本人がインスタを普段から見ていない。これ、意外と実際多いです。
- プライベートではほとんどインスタを見ない
- 個人アカウントでフォローしているのは身内や知り合いだけ
- 工務店アカウントも仕事の時に見るだけ
この状態で「どんな投稿をすれば伸びるか」「何がユーザーに刺さるか」が分かると思いますか?正直、ムリです。
インスタを見ていない=インスタを知らない
インスタを普段見ていないということは、
- 今、どんな投稿が流れてきているのか
- どんな見せ方が当たり前になっているのか
- 他社がどんな発信をしているのか
こういった前提情報をまったく知らないということです。つまり、「何を投稿すればいいか分からない」と悩むのは、ある意味当然です。 なので、会社のインスタを運用している人は、普段からインスタを見る習慣をつけたほうがいいでしょう。
何を投稿すればいいか分からないのはインプットが足りないだけ
投稿内容が思いつかないのは、センスがないからでも、能力がないからでもありません。単純に、インプットが足りていないだけです。
- どんな写真が使われているか
- どんな構図が多いか
- どんな文章で共感を得ているか
- どんな投稿が保存されているか
これを見ずに、オリジナルの投稿を生み出そうとするのは、かなり無理があります。
伸びているインスタ投稿には必ず理由がある
インスタをちゃんと見ていると、「この投稿、よく回ってるな」「コメント多いな」という投稿が必ずあります。大事なのは、「へえ〜すごい」で終わらせないことです。
- なぜこの写真に惹かれたのか
- なぜ最後まで見てしまったのか
- なぜプロフィールをタップしたのか
ここを言語化しないと、自分のインスタ運用には一切活かせません。
問題②セミナーやノウハウだけで情報を得る
「インスタのセミナーを受けました」「運用ノウハウは一通り聞きました」
そういう工務店さんがたくさんいます。でも、それだけで運用できるようになるかというと、答えは NO です。なぜなら、インスタは知識よりも感覚のメディアだからです。
- どんな投稿でユーザーの手が止まるのか
- どんな写真にユーザーは惹かれるのか
- どんなストーリーなら最後まで見るのか
これは、実際に日常的に使って、流れてくる投稿を浴びるように見て、何回も何回も試行錯誤して実行に移さないと身につきません。セミナーで「こうすると伸びます」と聞いても、自分がインスタを使っていなければ、その話がどれくらい現実的なのか判断できないんです。
問題③インスタのことを全く知らない状態をそのままにしておくこと
インスタ運用というと、「投稿内容を考える」「写真を撮る」という話になりがちですが、
その前にやるべきことがあります。まず、自分がよくインスタを知ることです。
「インスタよく知らないんですよ〜」と平気で言う方が多いですが、よく知らないならまず知ることから始めましょう。インスタを知らないで運用できるようになるのは、まずないので。
- 毎日インスタを開く
- 何も考えずに眺める
- 自分がどんな投稿で止まるかを見る
これをやらずに、いきなり「成果を出そう」とするのは、かなり無理があります。
問題④仕事の時以外インスタを見ない
「仕事でインスタ使ってるから休みの日までインスタ見たくない」「仕事のことは仕事中だけでいい」「工務店のインスタを見るの嫌になった」そう思った方もいるかもしれません。正直、その気持ちはよく分かります。私自身、工務店の広報をしていた頃、休みの日や夜に、工務店のインスタを見るのは正直イヤでした。それでも見ていました。
なぜなら、インスタを見ないと分からないからです。インスタを見る・使うことも、運用の一部であり、立派な仕事です。ここを避けて通っている限り、「何がダメか分からない」状態からは抜け出せません。
仕事の時以外のプライベートの時にこそ、インスタを見ると、自分の行動がユーザーの行動と一致することもあるので、仕事の時以外にもインスタを見るようにしましょう。
他社のインスタをあまり見ていない
「インスタで何を投稿したらいいか分からない」そう言う工務店さんほど、実は他社のインスタをほとんど見ていません。これ、かなり致命的です。最低限、地元でよく競合となる会社のインスタぐらいは毎日チェックしておきましょう。
問題⑤自分でインスタ発信したことがない人は、永遠に分からない
次に多いのが、これです。インスタを“見る専”で、発信したことがほとんどないという人はインスタの運用には向いていません。
- ストーリーを上げたことがない
- 個人アカウントで投稿したことがない
- リールを出したことがない
この状態で、会社のインスタを運用しているケースが、実はかなり多いです。でも、正直に言います。自分で発信したことがないと、インスタは分かりません。
「インスタ怖いし」「なんかよく分からないし」といってインスタやらないなら、会社のインスタも運用しない方がいいです。外注に任せたほうがいいでしょう。
インスタユーザーの立場でもあり、インスタ発信者でもある。両方の立場を経験している人こそ、インスタ運用に向いている人であると言えます。
フォロワーの「反応」を知らないまま運用している
インスタは、投稿した瞬間に結果が見えるメディアです。
- いいねがつく
- ストーリーが見られる(誰が見たかが分かる)
- DMが来る
- コメントがつく
この「生の反応」を体験したことがあるかどうかで、運用の理解度は大きく変わります。自分で投稿してみると、
- 「この投稿、意外と見られたな」
- 「これは全然ダメだったな」
こういう感覚が、体に染みついていきます。でも、個人で発信したことがないと、この感覚がまったく分からない。
反応を知らない人は、想像で運用するしかない
フォロワーの反応を知らないまま運用すると、どうなるか。
- たぶん、こうだろう
- きっと、これが正解だろう
- 他社がやってるから、これでいいだろう
全部「想像」です。でも、インスタは想像では伸びません。実際に反応を見て、「何が良くて、何がダメだったのか」これを積み重ねていくしかない。だからこそ、会社アカウントの前に、まずは個人アカウントでいい。
- ストーリーを上げる
- 日常の写真を投稿する
- キャプションを書いてみる
フォロワーが少なくても関係ありません。大事なのは、反応を体感することです。
「会社アカウントだから難しい」は、言い訳にならない
「会社のインスタは、個人とは違うから…」そう思う気持ちも分かります。 でも、インスタの本質は同じです。
- 人は興味のない投稿は見ない
- 心が動いた投稿だけが残る
- 反応がある投稿には理由がある
これは、個人も会社も変わりません。個人で発信してみて、「自分だったら何に反応するか」「何がイヤだと感じるか」これが分からないまま、会社のインスタでユーザーの気持ちを想像するのは、正直かなり無理があります。
インスタは「反応ありき」のメディア
インスタ運用で一番怖いのは、反応がないことに慣れてしまうことです。
- いいねが少ない
- コメントがつかない
- 保存もされない
それを「まあ、こんなもんか」で流してしまう。でもそれは、ユーザーから「興味ありません」と言われているのと同じです。まずはその現実を、ちゃんと受け止めること。そこからしか、改善は始まりません。
問題⑥インスタ内のボタンの意味や仕組みを理解していない
インスタ運用の相談を受けていて、意外と多いのがこのケースです。
- このボタン、どういう意味ですか?
- 設定ってどこですか?
- 触ると何か起きそうで怖い
- よく分からないから、そのままにしている
正直に言います。それ、かなり危険です。インスタは、「触って覚える」メディアです。使いながら、試しながら、失敗しながら、少しずつ理解していくものです。にもかかわらず、
- よく分からない
- 間違えたら怖い
- 失敗したくない
という理由で、触らないままにしている。それでは、いつまで経ってもインスタは分かるようになりません。
「機械音痴だから」は、理由にならない
よく聞く言い訳もあります。「私、機械音痴なので…」でも、インスタ運用において、本当に必要なのは “機械に強いこと”ではありません。必要なのは、自分で触って、理解しようとする姿勢です。
- 試しに押してみる
- 投稿してみる
- 失敗したら消せばいい
インスタは、多少ミスしても致命傷にはなりません。それなのに、最初から完璧を求めて、何も試さない。これは、インスタ運用において一番成長しないパターンです。
問題⑦怖くて触れない人は、正直インスタ運用に向いていない
少し厳しいことを言います。怖くて触れない人は、正直インスタ運用に向いていません。
これは、センスや年齢の問題ではありません。
- 分からないことを放置する
- 自分で調べない
- 試さない
この姿勢のままでは、インスタは絶対に伸びません。インスタの仕様やアルゴリズムは、頻繁にコロコロ変わります。つまり、「一度覚えたら終わり」ではなく、常に触り続ける必要があるメディアです。怖がって止まってしまう人は、変化についていけなくなります。
触っている人だけが、少しずつ分かっていく
実際、インスタ運用がうまくいっている人ほど、
- 新しい機能を試す
- リールを出してみる
- ストーリーの機能を使ってみる
とにかく触っています。そして、「これは伸びた」「これはダメだった」を、自分の中で蓄積していく。この積み重ねが、運用の精度を上げていきます。逆に言えば、触らない人はいつまでも同じ場所にいます。
問題⑧インスタは「勉強」ではなく「実験」
インスタ運用を、「勉強しなきゃ」と思っている人ほど、動きが遅くなりがちです。でも実際は、インスタは勉強じゃなく、実験です。
- 出してみる
- 反応を見る
- 次に活かす
この繰り返し。正解を探し続けるより、一度出してみたほうが、圧倒的に早く前に進みます。
問題⑨ユーザーが「何を求めているか」が分かっていない
インスタ運用で多い悩みとして「何を投稿したらいいか分からない」という声をよく聞きます。でも、その原因を突き詰めると、ほとんどの場合ここに行き着きます。ユーザーが何を求めてインスタを見ているかを、考えていないということです。
会社が伝えたいこと ≠ ユーザーが見たいもの
工務店のインスタでよくあるのが、
- 会社の想い
- こだわり
- 技術力
- 社内の取り組み
こういった「会社として伝えたいこと」を、そのまま投稿してしまうケースです。もちろん、これらがすべて悪いわけではありません。ただし、忘れてはいけないのは、ユーザーは、会社の想いを知りたくてインスタを開いているわけではないということです。
インスタは「情報収集」ではなく「娯楽」
ここが、多くの工務店インスタで一番ズレやすいポイントです。インスタは、基本的に娯楽です。
- 暇つぶし
- 気分転換
- なんとなく眺める
そんな感覚で開かれています。つまり、
- 面白くない
- 心が動かない
- 何も感じない
投稿は、 一瞬でスルーされます。どれだけ正しいことを書いていても、どれだけ想いが詰まっていても、「つまらない」と思われた時点で終わりです。
「役に立つ」か「心が動く」か
じゃあ、どんな投稿なら見られるのか。答えはシンプルで、
- 役に立つ
- 共感できる
- ちょっと面白い
- 憧れる
- ワクワクする
こういった感情が動く要素がある投稿です。逆に言うと、
- 会社紹介だけ
- 施工写真を並べただけ
- 説明文だけが長い投稿
は、よほど工夫しない限り、見てもらえません。
会社の自己満足投稿はほぼ確実にスルーされる
インスタを見ているユーザーは、驚くほどシビアです。
- 少しでも興味がなければ飛ばす
- 一瞬で判断する
- 迷わない
だからこそ、「これは会社的に出しておいた方がいいよね」という理由だけで作られた投稿は、ほぼ確実にスルーされます。これを「インスタやってるけど反応がない」状態と勘違いしてしまう。でも実際は、反応がないのではなく、最初から見られていないというケースがほとんどです。
「自分がユーザーだったら?」を考えているか
インスタ運用で、何を投稿するか迷った時は、必ずこの視点に立ち返ってほしいです。自分が家づくりを考えている側だったら、この投稿、見たいだろうか?
- この写真で足を止めるか
- この文章を読みたいか
- 保存したくなるか
もし「たぶん見ないな…」と思うなら、ユーザーも同じですよ。
問題⑩投稿内容がズレるのは努力不足ではない
ここで勘違いしてほしくないのは、投稿内容がズレているのは、「やる気がないから」でも「努力が足りないから」でもないということです。多くの場合、
- インスタを普段見ていない
- 自分で発信したことがない
- 反応を知らない
この積み重ねの結果として、ズレていっているだけです。つまり、直そうと思えば、ちゃんと直せます。
問題⑪「センスがない」は、実はかなり致命的
インスタ運用の話になると、よく聞くのがこの言葉です。「私、センスないので…」でも、工務店のインスタ運用において、この「センスがない」は、正直かなり致命的です。なぜなら、インスタはビジュアルがすべてと言ってもいいメディアだからです。
ただ写真や動画を上げればいいは大きな間違い
工務店のインスタを見ていて、よく感じることがあります。「本当に、その写真でいいの?」「その構図で、魅力伝わってる?」暗い、生活感がない、どこを見せたいのか分からない、スマホで適当に撮っただけ…
そんな写真や動画を、平気で投稿している会社が本当に多いです。でも、それは投稿した側だけが気づいていません。ユーザーは、無言でスルーしています。
センスは「才能」じゃない。「量」と「観察」
ここで誤解してほしくないのは、センスは生まれ持った才能ではない、ということです。センスというのは、たくさん見て、いいものに触れて、違いを意識して少しずつ身についていくものです。でも、
- インスタを普段見ていない
- 他社の投稿を見ていない
- 良い・悪いを考えたことがない
この状態では、センスが育つわけがありません。
「映えない写真」を量産してしまう原因
工務店インスタで、低レベルな写真・動画が量産されてしまう理由は、だいたい決まっています。
- これくらいでいいだろう
- 工務店だしこんなもんだろう
- 時間がないからとりあえず
でも、ユーザーから見たら関係ありません。「つまらないものは、見ない」それだけです。今のユーザーは、
- おしゃれな家
- 暮らしが想像できる空間
- センスのいい写真
を、毎日大量に見ています。その中に、暗い写真、構図も考えていない写真、情報だけの投稿が流れてきたら、どうなるか。答えは、一瞬で飛ばされます。
本当に怖いのは「低レベル」に慣れてしまうこと
一番怖いのは、低レベルな投稿を出し続けることで、
- これでいい
- こんなもん
- 反応ないのが普通
と、感覚が麻痺してしまうことです。そうなると、改善ポイントにも気づけなくなります。インスタ運用で必要なのは「本当にこれでいいのか?」と自分に問い続けることです。
「あの人がこう言ってたし」「あの広告代理店に作ってもらったし」「あの会社をマネて作ったし」という感じで他人任せで自分で考えようともしないのは本当に危険です。
問題⑫インスタ投稿の写真に時間もお金もかけていない
工務店のインスタを見ていて、「もったいないな…」と感じる部分は、投稿する写真です。それなりに良い家を建てているのに、インスタに出てくる写真は、
- 暗い
- 生活感がない
- どこを見せたいのか分からない
- 魅力が伝わらない
正直、その写真で集客しようとしているのが信じられない…と思うこともあります。この写真で本当にあなたはいいと思ってるの?と、こちら側は疑ってしまいますが、実際これになかなか気づけないんですよね。
インスタは「映えてなんぼ」
はっきり言います。工務店のインスタは、映えてなんぼです。これは、好き嫌いの話ではありません。インスタという媒体の性質上、
- ぱっと見で惹かれる
- 一瞬で「いいな」と思える
これがなければ、投稿は存在しないのと同じです。家という「箱」だけでは、魅力は伝わりません。工務店のインスタでよくあるのが、
- 外構が終わってない家の外観
- 何も家具が入っていない室内
- 引き渡し直後の写真
もちろん、それ自体が悪いわけではありません。でも、ユーザーが見たいのは、「この家で暮らす自分」です。
- 植栽が入った外観
- 家具が置かれたリビング
- 光の入り方
- 生活の気配
こういった要素がなければ、家はただの「箱」に見えてしまいます。
写真は「記録」ではなく「次の集客への投資」
「現場写真だから」「記録用だから」そういう感覚で撮られた写真は、インスタでは使えません。使えないというか、使ってはいけません。
インスタに出す写真は、次の集客につなげるための写真です。この写真を見て、この工務店に興味を持って、問い合わせをする。そこまでを想定して、撮られているかどうかを今一度考えてみてください。ここが、伸びる工務店と伸びない工務店の大きな差になります。
問題⑬カメラマンに「丸投げ」も実は危険
「プロのカメラマンにお願いしているから大丈夫」そう思っている工務店さんも多いですが、それだけでは不十分です。なぜなら、一番その家の魅力を理解しているのは、工務店側だからです。
- どこが一番の見せ場か
- どんなお施主様の想いがあるか
- 設計士が何を考えてこの間取りにしたのか
これを理解した上で、どの角度で、どんな構図で、何を伝えたいか、どの媒体でどんな風に見せたいかを、カメラマンに伝えられていますか?ここまでできている工務店は、正直かなり少ないです。
実際、私が工務店広報の時は、カメラマンが撮影を実施するときは必ず、撮影当日現場に行き「カメラマンにこういうカットを撮ってください」「チラシのデザインをこうしたいのでこういう絵がほしいです」「リビングは真正面から撮ってください」「縦と横両方のカットがほしいです」などこと細かに指示して(時にはチラシの仮の状態のものを印刷して持っていったり)その場で撮った写真を確認していました。
写真に力を入れていないのは本当にもったいない
せっかく良い現場なのに、せっかく魅力のある家なのに、写真で損をしている。これは、工務店インスタあるあるです。
写真に時間とお金をかけることは、贅沢でも無駄でもありません。未来の問い合わせを増やすための、必要な投資です。ここをケチっている会社は今後伸びないでしょう。
問題⑭真似ることを悪いと思っている
「他社の投稿を真似したらダメですよね?」と聞かれることもあります。そのまま丸パクリするのはいかがなものかと思いますが、インスタ運用において、最初は真似ていいと思います。むしろ真似た方がいいです。いきなりオリジナルを出そうとする方が、よほど危険です。
- 写真の撮り方
- 見せ方
- 投稿の構成
伸びているものには、ちゃんと理由があります。それを分解して、自社に合う形に落とし込む。これが、 一番現実的で、再現性のあるやり方です。
問題⑮「今すぐできること」をやっていない
ここで、かなり厳しいことを言います。インスタが伸びない人ほど、
- セミナーを探す
- 誰かに教えてもらおうとする
- 正解を外に求める
そして、今すぐ自分でできることを、ほとんどやっていない。
- 他社の投稿を見る
- 保存数を見る
- コメント欄を見る
- 自分がどう感じたかを考える
これ、今日からでも、今すぐでもできることです。それをやらずに、「分からない」と言ってしまう。正直、それでは何も変わりません。
インスタは「考え続ける」「やり続ける」が強い
インスタ運用で成果を出している人は、特別な才能があるわけではありません。
- よく見て
- よく考えて
- よく試している
ただ、それだけです。逆に言えば、考えることをやめた瞬間、インスタは伸びなくなります。
スピードが遅い工務店はインスタでは勝てない
インスタ運用で、意外と見落とされがちだけど、実はかなり重要なのがスピードです。インスタは、一度決めたやり方をずっと続ければいいメディアではありません。
- 流行る投稿の形
- 伸びやすいコンテンツ
- 表示されやすい仕様
これらは、驚くほどのスピードで変わっていきます。
インスタの世界は、想像以上に変化が早い
少し前まで伸びていた投稿が、急に伸びなくなる。昨日まで当たり前だったやり方が、今日は通用しなくなる。インスタでは、これが日常です。だからこそ、
- 同じ投稿パターンを続ける
- 数年前に教わったやり方を信じ続ける
- 変えないことが正解だと思っている
こういった姿勢は、確実に取り残されます。
完璧を目指すほど、遅くなる
インスタ運用がうまくいかない工務店ほど、
- 完璧な文章を書こうとする
- ミスを恐れる
- 炎上を過剰に怖がる
その結果、何も出せなくなってしまう。でも、インスタは、出して、反応を見て、直す。この繰り返しのメディアです。最初から100点を目指すより、60点でも出した方が、よほど前に進みます。
インスタ運用で成果が出るかどうかは、いかに早く変化に対応できるかどうかで決まることが多いです。
- 伸びなくなったら理由を考える
- ダメなら別の形を試す
- 新しい機能を使ってみる
この柔軟さがないと、インスタでは生き残れません。
【結論】工務店のインスタは「動いた人」だけが報われる
ここまで、かなり厳しいことを書いてきました。でも、裏を返せばこういうことでもあります。インスタは、ちゃんと向き合って、動き続けた人には、ちゃんと結果が返ってくる。特別な才能がなくても、最初はセンスがなくても、フォロワーが少なくても関係ありません。
必要なのは、
- たくさん見ること
- たくさん考えること
- たくさん試すこと
- たくさん変えること
この積み重ねだけです。
じゃあ、工務店のインスタってどうしたらいいの?
ここまで読んで、「耳が痛い…」「うち、結構当てはまってるかも」そう感じた方もいるかもしれません。でも、安心してください。ここまで書いてきた内容は、全部、改善できます。特別な才能が必要なわけでも、最初からセンスがある必要もありません。やるべきことは、意外とシンプルです。
工務店がインスタでまずやるべきこと①インスタを見る・使うことを「仕事」にする
一番最初にやってほしいのは、これです。インスタを見る・使うことを、仕事として認める。
- 毎日インスタを開く
- 仕事アカウントだけでなく、個人でも使う
- 工務店・暮らし・住宅系の投稿を意識して見る
他を見ないと分からないんです。インスタを見る・使うことも、運用の一部であり、立派な仕事です。
工務店がインスタでまずやるべきこと②他社の投稿を見て「なんで?」を言語化する
ただインスタを眺めて終わるのは、正直もったいないです。大事なのは、自分の行動を振り返ること。
- なぜこの投稿で手が止まったのか
- なぜ最後まで見たのか
- なぜプロフィールをタップしたのか
- なぜ保存したのか
自分が無意識に取った行動に、全部「理由」をつけてみてください。これを繰り返すと、何が良いのか、何がダメなのかが、少しずつ分かってきます。
工務店がインスタでまずやるべきこと③自分で発信して反応を体感する
会社アカウントだけでなく、個人アカウントでもいいので、自分で発信してみてください。
- ストーリーを上げる
- 写真を投稿する
- キャプションを書く
フォロワー数は関係ありません。大事なのは、反応がある投稿と何も起きない投稿の違いを、自分の肌で感じることです。この感覚がないまま運用するのと、ある状態で運用するのとでは、インスタの見え方がまったく変わります。
工務店がインスタでまずやるべきこと④現場と写真に、本気で向き合う
インスタに出す写真は、「記録」ではなく「次の集客につなげる素材」です。
- この現場の一番の魅力は何か
- どの角度が一番伝わるか
- どんな暮らしを想像してほしいか
これを考えずに撮った写真は、インスタでは使えません。カメラマンに任せきりにするのではなく、自分の目で現場を見る。そして指示をする。これをやるだけで、写真の質は確実に変わります。
工務店がインスタでまずやるべきこと⑤他人任せにせず自分で考える
セミナーや外注を否定するつもりはありません。それらは、とても有効な手段です。でも、全部を他人任せにしてしまうと、自分の中に何も残らない。
- なぜ伸びたのか
- なぜ伸びなかったのか
- 次は何を試すか
ここを自分で考え、自分で試して、自分で答え合わせをする。遠回りに見えますが、これが一番の近道です。
【まとめ】インスタは「楽して成果が出るツール」ではない
最後に、これだけは伝えておきたいです。インスタは、楽して成果が出るツールではありません。でも、ちゃんと向き合えば、工務店にとってこれほど相性のいいメディアもありません。
- 家という商材
- 暮らしという世界観
- ビジュアルで伝えられる強み
これを活かせるかどうかは、向き合い方次第です。
もし「一人で考えるのがしんどい」と感じたら
ここまで読んで、
- 方向性は分かったけど、整理できない
- 自社の場合、どこが問題か知りたい
- 客観的な意見がほしい
そう感じた方もいると思います。私たちゴッタライドは、建築会社に特化して集客支援を行っています。ホームページ制作や運用からインスタ運用支援、SEO、ウェブ広告運用まで幅広くお手伝いが可能です。
ゴッタライドのインスタ運用支援の場合、「運用代行」ではなく、 一緒に考え、改善していく伴走型の支援です。もし、 「このままじゃダメだな」と少しでも感じたら、一度ご相談ください。
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