Googleアナリティクスの見方 基本編 ~まずは、ここだけは押さえておこう~

公開日:2021/03/09 
最終更新日:2024/10/11

こんにちは。

工務店、リフォーム会社のホームページ集客支援のゴッタライドです。

 

住宅業界でもデジタルマーケティングが主流になりつつある昨今、サイトや広告の効果を分析できるGoogleアナリティクスは重要なものになっています。

Googleアナリティクスでは、サイトに訪問したユーザーの動向から、サイト自体が抱えている問題点や流入経路となる広告の問題点などを洗い出すことが可能です。

当記事ではGoogleアナリティクスの基本的な見方について、データの活かし方も併せて紹介します。

なお、現在の最新版は「Googleアナリティクス4」ですが、現状では以前のバージョンを使用している人も多いため、以前のバージョンをベースに解説します。

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Googleアナリティクスとは

Googleアナリティクスとは、Googleが提供しているアクセス解析ツールです。

登録したサイトのユーザー数やPV数、流入経路などのでデータを確認・分析することが可能で、サイトやサイトへの導線になっている広告などの改善に利用できます。

基本的には無料で使えるのが特徴で、デジタルマーケティングを行う上では不可欠なツールとなっています。

住宅業界でも例外ではなく、Googleアナリティクスのデータを活用することで、顧客のコンバージョンまでの誘導が円滑になり、より効率的なマーケティング活動が可能です。

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Googleアナリティクスでできること

Googleアナリティクスを利用すると、以下のようなことが分かります。

  • マーケティング施策の改善に必要な数値がとれる
  • ユーザーに良く見られているぺージが分かる
  • ユーザーの流入経路が分かる
  • サイト内におけるユーザーの移動経路が分かる

サイトに入ってきているユーザーの数や、ページの閲覧数が分かるだけでなく、ユーザーがどのようにしてサイトへの流入経路や、サイト内での移動経路なども分かるのがポイントです。詳しく見ていきましょう。

マーケティング施策の改善に必要なデータがとれる

Googleアナリティクスを利用すると、マーケティング施策の改善に必要なデータを収集できます。

ユニークユーザーの数やセッション数、PV数などがダッシュボードでまとめて表示されるため、サイトがどれだけの人に見られているのか、リピーターはどの程度存在するのかなどを一目で確認することが可能です。

また、データはGoogleアナリティクスを導入した日までさかのぼって確認できるため、サイトを訪問している人がどれだけ増えたのかも確認できます。

加えて、年齢や地域などといったユーザーの属性やデバイス、コンバージョンした顧客などに限定してデータを確認できるので、ターゲティングしているユーザーがサイトに誘導できているかどうかも分析できるのもポイントです。

以上のように、収集したデータを利用してサイトの問題点を把握し、改善点を導き出すことができます。

ユーザーに良く見られているぺージが分かる

Googleアナリティクスではサイト全体のデータだけでなく、ページ単位でのデータも確認できます。

データごとに参照して昇順・降順で確認することもできるので、最も見られているページと全く見られていないページを確認することもできるため、両ページを比較して問題点を洗い出すことも可能です。

特にサイト内でオウンドメディアを運営している場合などは重宝する機能で、検索ボリュームが同程度でPV数に差があるページがあればページの内容に問題がある可能性が高いため、SEO対策に役立つ可能性があります。

以上のように、ページ単位でデータを比較することで、より細かくサイトの改善点を洗い出すことが可能です。

ユーザーの流入経路が分かる

Googleアナリティクスではユーザーの流入経路を把握することもできます。

Google、Yahoo!などの検索エンジンからの流入の他、広告やSNS、他サイトからの流入も確認できるため、SEO対策やSNSマーケティングなどの施策が上手くいっているかを把握することが可能です。

デバイスごとの流入経路も確認できるため、Web広告がPCやスマホなどデバイスごとに最適化できているかどうかも確認できます。

住宅購入やリフォームを検討しているユーザーはスマートフォンで検索することが多いため、デバイスごとの誘導が上手くいっているかどうかはよく確認した方が良いでしょう。

以上のように、ユーザーの流入経路を把握することで、今後行うべき施策を洗い出せます。

サイト内におけるユーザーの移動経路が分かる

サイト内におけるユーザーの移動経路が確認できるのも、Googleアナリティクスの重要なポイントです。

サイト内での移動経路が分かれば、ユーザーがコンバージョンに至りやすい経路が分かる他、複数のページを移動した上で離脱されることが多いページも把握できるため、誘導が上手くいっていないページの洗い出しができます

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Googleアナリティクスで押さえておきたいデータ

Googleアナリティクスで、具体的に押さえておきたいデータについて解説します。

Googleアナリティクスは機能が多い分、必要なデータにたどりつくのが少々難しいため、キャプチャ画像と共にご紹介します。

全体的な概要を知る

まずは全体的な概要確認する方法を紹介します。

全体的な概要は、ダッシュボードの左側にある「ユーザー」という項目内の「概要」から確認することが可能です。

指定した期間におけるサイトにアクセスしているユーザーの数や利用状況が分かります。

セッション数

セッションとは、ユーザーがサイトを訪問して離脱するまでの一連の動作を指します。

「セッション数」は名前の通りセッションの数であり、何回サイトが訪問されたかを表した数値です。

サイトの訪問者の『延べ人数』と言い換えることもできます。

同じユーザーが複数回サイトを訪問してもカウントされるのが特徴で、後述するユーザー数とは違いがあります。

ユーザー数が顧客の数を示しているものであるのに対し、「セッション数」は単純にサイトがどの程度見られているかを把握する指標だと言えます。

厳密に言うと、セッションはユーザーの訪問と離脱だけでなく、以下のような状況でもカウントされます。

  • サイトを開いた状態で30分以上行動がない時
  • 日付が変わる時
  • 前回訪問時と異なる検索キーワードで訪問した時
  • 広告などを経由してサイトを訪問した時

ユーザー数

「ユーザー数」は、サイトに訪問したユーザーの数自体を指します。

「セッション数」とは違い、同じユーザーが1日に何度訪問しても「ユーザー数」は1でカウントされるのが特徴です。

「ユーザー数」はそのまま顧客の数として扱うことができるため、マーケティング施策を行う上で重要な指標となります。

「ユーザー数」と「セッション数」を比較すれば、ユーザーの関心度を把握することが可能です。

例えば、「ユーザー数」に比べて「セッション数」が多い場合は、ユーザーが何度もサイトを訪問しているということなので、ユーザーの関心度は高いと判断できます。

対して、「ユーザー数」と「セッション数」の差が少ない場合は、ユーザーが1日にサイトを訪問する回数が少ないと判断できるため、ユーザーの関心度は低いと考えられます。

以上のように、データを確認するだけでなく比較することで、問題点を洗い出すことができます。

新規ユーザー数

「新規ユーザー数」は名前の通り、サイトに初めて訪問したユーザーの数を指します。

先に紹介した「ユーザー数」と比較することで、新しいユーザーがどの程度サイトを訪問しているかを確認することが可能です。

新規ユーザーが多いかどうかは、アクセスアップ施策を評価するるための重要な指標の1つと言えます。

ただし、「新規ユーザー数」が多いにも関わらず、「リピーター数」がなかなか増えないのであれば、サイトを再訪問する価値がないと判断されている可能性があるため、注意が必要です。

「ユーザー > 行動 > 新規顧客とリピーター」をクリックした画面では、新規ユーザー数(New Vistor)と、リピーターの数(Returning Visitor)を一目で判断できるため、状況に応じて活用しましょう。

直帰率

「直帰率」は全セッションの中で、訪問したページのみを閲覧してサイトから離脱した割合を指します。

言い換えると、ホームページにやってきたけれど、1ページだけ見て、他のページには興味を示さず、そのまま帰ってしまった人の割合です。

単純に「直帰率」が高いからダメ!とは言い切れません。

直帰する理由は、いくつか考えられます。

  • 問い合わせには繋がりにくい人が来訪した
  • 広告を経由して来訪、あまり興味がなかったけどクリックしてしまった
  • キーワード検索で来訪、調べていたことが見つからなかった
  • 他のコンテンツへ誘導するボタンなどの導線が弱い

Googleアナリティクスを深く見てみて、改善が必要な直帰なのか、気にしなくても良い直帰なのかを見極めるようにしましょう。

また、細かく分析することができるヒートマップ・ツールを導入すると、ページの中で、どこで直帰したのかを把握できます。

ユーザーが該当ページを上からスクロールしていって、どこで飽きられたのかが分かるので、ページ内のレイアウトを見直したり、デザインを変更したりする際の参考情報が得られます。

デバイスごとの流入数を知る

次にデバイスごとの流入数を知る方法を紹介します。

デバイスごとの流入数は「ユーザー >  モバイル > 概要」から確認が可能です。

デバイスのダッシュボードでは以下の項目を確認できます。

項目 説明
desktop パソコン流入したユーザーのデータ
mobile スマートフォンから流入したユーザーのデータ
tablet タブレットから流入したユーザーのデータ

また、「ユーザー >  モバイル > デバイス」からはユーザーが利用したスマートフォンの種類まで確認することが可能です。

デバイスごとの流入を確認すれば、サイトが各デバイスに最適化されているかを把握できます。

特に、特定のデバイスで直帰率が極端に高い場合は、当該のデバイスにサイトが最適化されていない可能性が高いので、問題点がないかチェックしてみましょう。

外部からの流入経路を知る

外部からの流入経路は「集客 > すべてのトラフィック > チャネル」で、確認できます。

各項目の詳細は以下の通りです。

項目 説明
Organic Search GoogleやYahoo!をはじめとした検索エンジンから流入したユーザーのデータ
Direct 直接URLを入力して訪問したユーザーやブックマーク、スマホアプリなどから流入したユーザーのデータ
Referral 外部サイトにあるリンクから流入したユーザーのデータ
Social SNSから流入したユーザーのデータ
Paid Search リスティング広告から流入したデータ
Display ディスプレイ広告から流入したデータ

また、「集客 > すべてのトラフィック > 参照元/メディア」を確認すれば、流入元の詳細が確認できます。

流入経路を確認すれば、SNSマーケティングやWeb広告などのマーケティング施策が上手くいっているかどうかを把握することが可能です。

サイト内でのユーザーの動きを知る

「行動>行動フロー」からは、サイト内でのユーザーの動きが確認できます。

サイト内での移動経路が図で把握できる上、流入経路ごとや流入元ごとにソートすることもできるので、広告などからコンバージョンまでスムーズに到達できているかを確認することが可能です。

閲覧されているページを知る

「行動>サイトコンテンツ>すべてのページ」ではページごとのデータを確認できます。

ページごとに、ページビュー数(PV数)が分かるので、どのページがよく見られているかが分かります。

ネット広告を誘導しているランディングページに、期待通りのアクセス誘導ができているかを確認することができます。

また、SEOによって検索エンジンからのアクセスが急増する場合もあるので、定期的に確認しておきましょう。

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Googleアナリティクスを活用する際のポイント

Googleアナリティクスを活用する際には以下のようなポイントが重要になります。

  • 目標を設定する
  • 目標を達成するためのKPIを設定する
  • KPIを達成するための施策を実施する

詳しく見ていきましょう。

目標を設定する

Googleアナリティクスは、ただ見ているだけでは意味がありません。

マーケティングにおける目標を設定し、データを活かしていくことが重要になります。

目標は、数値を入れるなど具体化しましょう。

「問い合わせ数を、できるだけ増やしたい」というような抽象的な目標では、後述するKPIを設定することができず、具体的な施策が見えてきません。

目標を設定する際には「サイトから月10件の新規問い合わせを得る」というように、数値を用いて設定するようにしましょう。

目標を達成するためのKPIを設定する

目標が具体的に設定できたら、次にKPI(Key Performance Indicator)を設定しましょう。

KPIは直訳すると「重要業績評価指標」となり、目標の達成度を計測するために利用する指標のことを指します。

「サイトから月10件の問い合わせを得る」という目標を例に考えてみましょう。

現状のコンバージョン率が0.4%で、月のアクセス数が1,000セッションだった場合、コンバージョン率はそのままでも、アクセス数が2,500セッションにできれば、目標達成ができる見通しが立てられます。

このように、目標達成のために参考にすべき指標と数値が定まれば、具体的な施策を考えることが可能です。

KPIを達成するための施策を実施する

KPIを設定したら、KPIを達成するための施策を考え、実施しましょう。

上述のように「セッション数を2,500にする」というKPIが設定されているのであれば、流入数を増やす必要があるので、SEO対策やSNSマーケティング、Web広告などを行えば良いと分かります。

他にも「コンバージョン率を改善し、0.4%から0.8%にする」とすれば、1,250セッションあれば月10件の問い合わせが獲得できます。

この場合、ページ離脱率や平均セッション時間などをKPIに設定の上、サイト内の回遊率を上げるような施策を行います。

このように、目標を具体的に決めると、実施すべき施策が具体的に見えてきます。

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まとめ

Googleアナリティクスの基本的な機能と、はじめに押さえておきたい情報について解説しました。

Googleアナリティクスは、ただ見ているだけでは意味がありません。

目標を決めて、そのための施策がうまくいっているかどうかを判断したり、改善点を見つけたりするためのツールです。

PDCAサイクルが回せるよう、データから問題点を抽出し、改善策の実施につなげていきましょう。

 

 

 

 

この記事を書いた人
株式会社ゴッタライド

株式会社ゴッタライドは、建築会社さまのマーケティング活動において不足している部分を補い、HP制作、HP運用、SEO支援、ウェブ広告運用など、成果に向けたご支援を行います。

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