ホームページ制作
やりっぱなしNG!工務店、リフォーム会社におけるサイト・リニューアル後の効果検証
公開日:2021/09/14
最終更新日:2024/10/11
こんにちは。
工務店、リフォーム会社のホームページ集客支援のゴッタライドです。
工務店が定期的にモデルハウスを一新するのと同様、ホームページも数年に1度、リニューアルされているでしょう。
リニューアルによって、デザインや見た目が新しくなるのは当然ですが、その結果、問い合わせアップにつながっているのか、効果検証をしたいところです。
コンサルティングに注力している会社であれば、効果検証までやってくれることもあるようですが、なかなかホームページの制作費用にそこまで含められていないのが一般的です。
本記事では、工務店やリフォーム会社が、ホームページのリニューアルをするにあたって、事前にやっておくべきことと、リニューアル後にどうやって評価するのかをまとめています。
自社でサイトリニューアルを評価する際に、お役立てください。
ホームページをリニューアルする目的と効果
工務店やリフォーム会社にとって、ホームページは重要な集客経路の1つです。
ホームページにお金をかけてリニューアルする一番の目的は、『問い合わせや反響を増やすこと』でしょう。
自社ホームページから反響獲得するための要素をまとめると、下記の図のように表現することができます。
CVR(コンバージョン率)の改善
来訪者(アクセス数)に対する、問い合わせなど反響の割合を「コンバージョン率」と言います。
アクセス数は同じでも、コンバージョン率が倍になれば、反響数も倍増します。
反響アップに対するインパクトも大きいので、 コンバージョン率は重要です。
コンバージョン率に影響する要素として、いくつか紹介します。
サイトリニューアルしても、アクセスアップはあまり期待できない
一般的にホームページのリニューアルは、見た目を刷新するのが主目的でしょう。
SEO(検索エンジン対策)のためにリニューアルするのであれば別ですが、見た目を変えるためのリニューアルをした場合、アクセスが増える可能性は低いです。
それどころかリニューアルによってコンテンツ量が減ったり、ページのURLが変わり検索結果に表示された該当ページが見つからなかったりすることで、アクセスが減る可能性もあります。
サイト・リニューアル時の事前準備
ここまでお伝えしたように、ホームページのリニューアルは見た目を一新することがメインで、アクセスアップの可能性も低いとなると、本当に反響が増えるか不安に感じられるかもしれません。
特に、サイトのデザインについては個人の好みもあるので、これが正解!という明確な答えを出しづらく、ホームページをリニューアルして良かったのか否か、判断が難しいこともあります。
これからサイトリニューアルを検討されているのであれば、制作会社と打ち合わせする際に、リニューアルの目的と評価軸を決め、共有することをおすすめします。
リニューアルの目的を明確にする
工務店の場合、ホームページには特にデザイン性が求められます。
リニューアルの一番の目的は、見た目を変えることになりますが、制作費用を考えると、その分、反響アップは期待したいです。
しかし、デザインを変えれば、必ず反響が増えるわけではありません。
現在のホームページの問題点や、リニューアル後の目標などを制作会社との打ち合わせで共有しましょう。
そこが曖昧なままだと、デザインを変えるだけのリニューアルになってしまいます。
リニューアルの効果を測るKPIを決める
ホームページのリニューアルに向けた打ち合わせの中で、あらかじめホームページを評価するKPI(結果につながる中間目標)を決めておくのがおすすめです。
Googleアナリティクスで取得できる、以下のような項目が挙げられます。
- コンバージョン数
- コンバージョン率(CVR)
- 直帰率
- 平均セッション時間
- リピーター数
- ページ/セッション
- フォームのPV数
コンバージョン率を見るだけでなく、サイトの回遊性を改善するのであれば、直帰率や平均セッション時間にも影響を及ぼすでしょう。
また、反響の一歩手前であるフォームのPV数に注目するのも良いでしょう。
リフォーム会社に特化したウェブ集客支援サービスのページはこちら
サイト・リニューアル後の評価と改善
ホームページをリニューアルしたら、その後1ヶ月程度の時間を空けて、ビフォー・アフターで比較をしましょう。
基本的には、リニューアル前に考えたKPIに沿って数字を見ていきます。
数字は深堀りしていくのがポイント
Googleアナリティクスからは、たくさんの情報が得られます。
リニューアルを評価する際には、下図のようなイメージで、「サイト全体の数字」→「セグメントした数字」→「ディレクトリ単位の数字」→「ページ単位の数字」という掘り下げ方がお勧めです。
①サイト全体の数字
まずは、サイト全体の数字を見てみましょう。
KPIについて、リニューアルの前後で比較し、狙い通りになっているか比較表をつくると分かりやすいです。
②セグメントした数字
Googleアナリティクスには、セグメント機能があります。
「商圏からアクセスしている人に絞った場合」や「スマホ・ユーザーだけに絞った場合」、「直帰しなかったユーザーだけに絞った場合」など、特定の条件でユーザーを絞り込んだ分析ができます。
たとえば、「商圏からアクセスしている人に絞り込んだ状態」でビフォー・アフターを比較した方が、実際に反響に繋がりそうな人の中での評価になるので、数字に意味が出てくるかもしれません。
③ディレクトリ単位の数値
さらにサイトの中のコンテンツごとに、ユーザーの利用状況を分析します。
サイト内のコンテンツは、ディレクトリ別に管理されているのが一般的です。
Googleアナリティクスでは、「行動>>サイトコンテンツ>>ディレクトリ」のメニューからディレクトリ単位の数字が確認できます。
工務店やリフォーム会社のホームページにおいても、施工事例やブログ、お客様インタビューなど、コンテンツ量が多く、前向きなユーザーほどしっかり見るページに対し、リニューアルによって、PV数や平均ページ滞在時間、離脱率などの数値を比較することで、サイトの回遊性が良くなっているかが分かります。
④ページ単位の数値
さらに深堀りしていくと、サイト内の重要なページごとを比較します。
トップページやフォーム、その他キラーコンテンツなどが挙げられます。
それぞれのページのPV数、平均ページ滞在時間、離脱率などをチェックします。
特に、問い合わせや来店予約などのフォームにおいては、流入が増えているのか、離脱が減っているのかなども参考になるでしょう。
Googleアナリティクスのメモ機能を活用
ホームページの改善や運用をする際、さまざまなタスクをこなすのに精一杯で「あれ?リニューアルって、いつしたんだっけ?」と、日付まで覚えていられないでしょう。
Googleアナリティクスにはメモを記録する機能があり、いつ何をしたのかを残せます。
ここでリニューアルだけではなく、ページを修正したことや、紙媒体で広告を出したことをメモしておけば、それぞれの施策に対し、効果があったのか評価しやすくなります。
さかのぼって記録したり、後から編集することもできるので、ぜひ活用してみてください。
まとめ
工務店やリフォーム会社にとって、定期的にホームページをリニューアルするのは一般的ですが、その効果検証をしているケースはまだまだ少ないです。
サイトのリニューアルを行う場合、制作会社と打ち合わせをするときにもリニューアルの目的や、指標となるKPIを共有しておきましょう。
せっかくお金をかけるのですから、見た目のデザインを変えるだけではなく、反響につながるリニューアルを目指します。
また、リニューアル後は、Googleアナリティクスを使って、「サイト全体の数字」→「セグメントした数字」→「ディレクトリ単位の数字」→「ページ単位の数字」の順番で、掘り下げて見ていきます。
その結果、リニューアル後のホームページに対し、どこをどうやって改善すべきかというポイントも見えてきます。
PDCAサイクルにおいて、P(企画)や、D(実施)で終わってしまわず、チェックして改善するとこまで進めましょう。
ちなみに、「Webサイトのリニューアル、実は7割でCV改善効果ナシ!」という衝撃的な記事もありました。
(https://https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000147.000011052.html)
意味のあるホームページ・リニューアルができるよう、進め方と制作会社の選び方は重要ですので、しっかりご検討ください。